目指せ連日更新!
つれづれと管理人の日々が語られます。
割とお知らせもここです。更新履歴ではない罠(笑)
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昼寝
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天気がいい日は昼寝をしたいお年頃。
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ノリと勢いで第三段!
またの名を、ストック作成!(待て)
相変わらずユーリは♀なのでご注意を。
*例え武器魔導具付けていたところで斧を片手でくるくる回すのは無茶じゃないのかと言う突込みから生まれたお話。
*うちのユーリさんはデフォで戦闘大好き人間です。精進には余念がありません。
旅を続けていれば、当然武器と言うものも痛んだりしてくる。
勿論、鍛冶ギルド謹製の武器であれば、早々刃こぼれもないし、きちんとした手入れさえしていれば十分に使い続けられるものだけれども、やはり状況に応じてだったり、武器の買い替えと言うものは冒険を行うものたちにとっては必須ともいえる。...いつか、自分の手に合う唯一の品を見つけるまでは、ある種それも冒険だということができるかもしれない。
ほんの少し握りが太かったり、刃の長さが体に対して長すぎたり、またはその逆だったり...もちろんある程度修練を積めばどんな武器でも一応の使いこなしはできるものの、それでも武器ごとの使いやすさと言うものはかわってくる。なればこそ、多くの冒険者達が自分にとっての唯一の品を求める(冒険者のみならず、それは騎士にもいえることだろうが)のであろう。
世界のどこかには、使い込めば使い込むだけ、敵の怨念でも吸い込むのかどんどん殺傷能力が天井知らずに上がってゆくという危険な武具も存在すると聞くが、普通の武器にそんな能力は勿論存在しないので、とくに冒険を始めてからそこまで時間を経ていない若者達の間では、酒場などで武具談議に花が咲くのは珍しいことでもない。
また、武具屋の人間も武器を求める人間の希望に応じるべく様々な相談に応じるなど、とにかく皆、自分に会った武器を探すことはそのまま生死に直結する以上必須であるといえた。
しかし。もちろん、世の中には同じ武器を求めるにもあくなき探究心を人より余分に持ち合わせてしまった人種と言うものが存在する。
其れが何かといえば、つまり、最終目的を彼らと同じくしながらも、前者が例えば自らの得物を長剣と定め、そののちは段々種類を絞ってより自分に合ったものを探してゆく...というのに対し、そもそも武具の形状すらも飛び越えて様々な武器を追い求めてゆくタイプである。
そもそも武器というものはその形状で用途が変わってくるのだから、普通の人間は一度戦闘スタイルを決めてしまえばおいそれと其れを変えることは出来ない。故に、後者のタイプは希少であり、ともすれば器用貧乏にもなりかねないという危険性を含んでも居る。
だが、たまにそんな危険性すらも一足飛びに飛び越える才能を持つ人間と言うものは居るものである。
以下、そんな一種の才能を持った人間について述べることとしよう。
「カロル先生、これなんかどうだ?」
「え?どれどれ...あ、結構いいかも」
「私はこれかしらね...やっぱり、あの子には劣るけど、重心の位置が似てるから使いやすそうだわ」
世界を股にかける旅人...ギルドブレイブヴェスペリアの面々とその同行者たちは、冒険者の例に漏れず立ち寄った町で武器屋にきていた。
しかしなんというか、レイヴンはともかくとして、右から長身悩殺クリティア美女、どうみても貴族のご令嬢、まだ年端も行かない少年、見るからに学者然とした年若い少女、胸元全開フェロモン放出な姐さん、そしてトドメが犬という摩訶不思議パーティである。もちろんお仕事であるゆえ武器選びに付き合ってはいるものの、武器屋のオヤジさんの顔にありありと疑問符が浮かんでいたとてどうして責められようか。
見繕われた武器を手に取り、ためしに使ってみている(ただ見せられただけでは細かい使い勝手までは分からないというもの、そのため武器屋には奥に専用の施設が備えられていて、そこで振り回したり試し切りをしたりして武器の馴染み具合を確かめることが出来るのだ。)面々は、和気藹々と盛り上がりつつ、新しい武器の物色を行っていた。
「うーん...」
「どうした?お嬢さん」
パーティの中でも一番非力そうで大人しげな、まさに治癒術師といった雰囲気を持っている桃色の髪の少女が、いくつか並べられた武器を前に唸っていたので、武器屋のオヤジは即座にその隣にかけよった。
彼はプロだ。故に、少しでも武器に迷うお客さんが居たらその相談に乗るのは当たり前のことである。
彼女が並べていたのは、ロッドと、そして細身の剣。
女性に好まれるオーソドックスな種類のものだ。
「どちらがいいか、ちょっと決められなくて困っているんです」
術師といえども、丸腰でいれば襲ってくださいといっているようなものだ。多少の物理的な護身のためにも、武器は必須である。前衛でないからと、武器選びをおろそかにすることはもってのほかだというのがオヤジの理念であったため、オヤジは腕を組んで大仰に頷いて見せた。
「ロッドのほうが、術力を高める式が組み込まれているし、何よりこいつは鍛冶ギルド謹製の品だからな。柄のところで剣を受けたって傷一つつかねぇことは保障してやるよ」
「まぁ...それはすごいです!この先の宝玉のところに式が組み込まれているんです?」
「そうだよ、お嬢さん。お嬢さんは見たところ術を使うようだし、剣も悪かないが、こっちのほうがあってるんじゃないかい?」
武器を扱って十数年と言うキャリアを生かしたアドバイスに、桃色の髪の少女は花が綻ぶように笑った。
「確かにそうですね。私、元々剣を使った護身術を習っていたんですけど、杖っていうのも使ってみると中々使い勝手がいいなって思ってたんです」
「それじゃなおさらだ。武器ってぇのは、自分に合ってるものをしっかり選ぶのが肝だからな」
「杖って大抵先のほうに重心が置いてありますから、遠心力効果で結構打撃力が期待できますよね」
...ん?
今、何かこんな可愛らしいお嬢さんの口からは決して出てはいけない言葉が聞こえたような気がする。
だが、即座にオヤジはそれを気のせいだと断定した。こんな可憐な少女が前衛でえっさほいさと杖をぶん回し、物理的に敵を殴り倒して排除している様子など全く想像もつかない...というか、想像もしたくない。
ありがとうございます、少し杖の中から選んでみます。と丁寧に頭を下げてきた少女にゆっくり選んでくれと声をかけて、なるべく足早にその場を去ると、親父は次に矢張り短剣を前に唸っていた黒髪の美女のところに足を向けた。
腕組みをして、小首を傾げているのは、まさに絶世の美女と言って過言ではないだろう長身の、さらりとした長い黒髪の女性である。
その横にはキセルを咥えた大型の犬が寄りそっており、その姿は凛々しく、一枚の絵になりそうだ。
「姐さん、何で悩んでるんだ?」
声をかけた此方に振り返ったその姿に一瞬目を奪われたオヤジの心境など気づいた様子もないその黒髪美女は、なんとも男らしいにかりとした笑みを浮かべて笑っていた。
長くなったので分けます。
*うちのユーリさんはデフォで戦闘大好き人間です。精進には余念がありません。
旅を続けていれば、当然武器と言うものも痛んだりしてくる。
勿論、鍛冶ギルド謹製の武器であれば、早々刃こぼれもないし、きちんとした手入れさえしていれば十分に使い続けられるものだけれども、やはり状況に応じてだったり、武器の買い替えと言うものは冒険を行うものたちにとっては必須ともいえる。...いつか、自分の手に合う唯一の品を見つけるまでは、ある種それも冒険だということができるかもしれない。
ほんの少し握りが太かったり、刃の長さが体に対して長すぎたり、またはその逆だったり...もちろんある程度修練を積めばどんな武器でも一応の使いこなしはできるものの、それでも武器ごとの使いやすさと言うものはかわってくる。なればこそ、多くの冒険者達が自分にとっての唯一の品を求める(冒険者のみならず、それは騎士にもいえることだろうが)のであろう。
世界のどこかには、使い込めば使い込むだけ、敵の怨念でも吸い込むのかどんどん殺傷能力が天井知らずに上がってゆくという危険な武具も存在すると聞くが、普通の武器にそんな能力は勿論存在しないので、とくに冒険を始めてからそこまで時間を経ていない若者達の間では、酒場などで武具談議に花が咲くのは珍しいことでもない。
また、武具屋の人間も武器を求める人間の希望に応じるべく様々な相談に応じるなど、とにかく皆、自分に会った武器を探すことはそのまま生死に直結する以上必須であるといえた。
しかし。もちろん、世の中には同じ武器を求めるにもあくなき探究心を人より余分に持ち合わせてしまった人種と言うものが存在する。
其れが何かといえば、つまり、最終目的を彼らと同じくしながらも、前者が例えば自らの得物を長剣と定め、そののちは段々種類を絞ってより自分に合ったものを探してゆく...というのに対し、そもそも武具の形状すらも飛び越えて様々な武器を追い求めてゆくタイプである。
そもそも武器というものはその形状で用途が変わってくるのだから、普通の人間は一度戦闘スタイルを決めてしまえばおいそれと其れを変えることは出来ない。故に、後者のタイプは希少であり、ともすれば器用貧乏にもなりかねないという危険性を含んでも居る。
だが、たまにそんな危険性すらも一足飛びに飛び越える才能を持つ人間と言うものは居るものである。
以下、そんな一種の才能を持った人間について述べることとしよう。
「カロル先生、これなんかどうだ?」
「え?どれどれ...あ、結構いいかも」
「私はこれかしらね...やっぱり、あの子には劣るけど、重心の位置が似てるから使いやすそうだわ」
世界を股にかける旅人...ギルドブレイブヴェスペリアの面々とその同行者たちは、冒険者の例に漏れず立ち寄った町で武器屋にきていた。
しかしなんというか、レイヴンはともかくとして、右から長身悩殺クリティア美女、どうみても貴族のご令嬢、まだ年端も行かない少年、見るからに学者然とした年若い少女、胸元全開フェロモン放出な姐さん、そしてトドメが犬という摩訶不思議パーティである。もちろんお仕事であるゆえ武器選びに付き合ってはいるものの、武器屋のオヤジさんの顔にありありと疑問符が浮かんでいたとてどうして責められようか。
見繕われた武器を手に取り、ためしに使ってみている(ただ見せられただけでは細かい使い勝手までは分からないというもの、そのため武器屋には奥に専用の施設が備えられていて、そこで振り回したり試し切りをしたりして武器の馴染み具合を確かめることが出来るのだ。)面々は、和気藹々と盛り上がりつつ、新しい武器の物色を行っていた。
「うーん...」
「どうした?お嬢さん」
パーティの中でも一番非力そうで大人しげな、まさに治癒術師といった雰囲気を持っている桃色の髪の少女が、いくつか並べられた武器を前に唸っていたので、武器屋のオヤジは即座にその隣にかけよった。
彼はプロだ。故に、少しでも武器に迷うお客さんが居たらその相談に乗るのは当たり前のことである。
彼女が並べていたのは、ロッドと、そして細身の剣。
女性に好まれるオーソドックスな種類のものだ。
「どちらがいいか、ちょっと決められなくて困っているんです」
術師といえども、丸腰でいれば襲ってくださいといっているようなものだ。多少の物理的な護身のためにも、武器は必須である。前衛でないからと、武器選びをおろそかにすることはもってのほかだというのがオヤジの理念であったため、オヤジは腕を組んで大仰に頷いて見せた。
「ロッドのほうが、術力を高める式が組み込まれているし、何よりこいつは鍛冶ギルド謹製の品だからな。柄のところで剣を受けたって傷一つつかねぇことは保障してやるよ」
「まぁ...それはすごいです!この先の宝玉のところに式が組み込まれているんです?」
「そうだよ、お嬢さん。お嬢さんは見たところ術を使うようだし、剣も悪かないが、こっちのほうがあってるんじゃないかい?」
武器を扱って十数年と言うキャリアを生かしたアドバイスに、桃色の髪の少女は花が綻ぶように笑った。
「確かにそうですね。私、元々剣を使った護身術を習っていたんですけど、杖っていうのも使ってみると中々使い勝手がいいなって思ってたんです」
「それじゃなおさらだ。武器ってぇのは、自分に合ってるものをしっかり選ぶのが肝だからな」
「杖って大抵先のほうに重心が置いてありますから、遠心力効果で結構打撃力が期待できますよね」
...ん?
今、何かこんな可愛らしいお嬢さんの口からは決して出てはいけない言葉が聞こえたような気がする。
だが、即座にオヤジはそれを気のせいだと断定した。こんな可憐な少女が前衛でえっさほいさと杖をぶん回し、物理的に敵を殴り倒して排除している様子など全く想像もつかない...というか、想像もしたくない。
ありがとうございます、少し杖の中から選んでみます。と丁寧に頭を下げてきた少女にゆっくり選んでくれと声をかけて、なるべく足早にその場を去ると、親父は次に矢張り短剣を前に唸っていた黒髪の美女のところに足を向けた。
腕組みをして、小首を傾げているのは、まさに絶世の美女と言って過言ではないだろう長身の、さらりとした長い黒髪の女性である。
その横にはキセルを咥えた大型の犬が寄りそっており、その姿は凛々しく、一枚の絵になりそうだ。
「姐さん、何で悩んでるんだ?」
声をかけた此方に振り返ったその姿に一瞬目を奪われたオヤジの心境など気づいた様子もないその黒髪美女は、なんとも男らしいにかりとした笑みを浮かべて笑っていた。
長くなったので分けます。
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