目指せ連日更新!
つれづれと管理人の日々が語られます。
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天気がいい日は昼寝をしたいお年頃。
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ファミレスで、A嬢に沢山ネタをいただきました♪此方に乗せ切れなかったものは、うっきうきとヴェスペ部屋のネタにいたしますうふふふふvありがとうA嬢!
暫く歩いたあとに入った店であったから、例えそこがファミレスであったとて十分に居心地は良かったし、久しぶりと言うこともあって話には花が咲く。
当に昼食は食べおえて、すっかり飲みきられた飲み物やら、平らげられた料理の皿がウエイトレスによって下げられていった。ふと、気を利かせたウエイトレスが、レイヴンのカップに熱々のコーヒーを注いでいく。
「お、気が利くねー」
なんて、矢張り会話に花が咲けば喉も相応に渇くわけで。丁度いいタイミングでお代わりを注いでくれたウエイトレスの心配りに上機嫌なレイヴンは、一口そのコーヒーを喉に流し込み、少しばかり乾き始めていた喉を潤した。
隣ではエステルが真剣に食後のスイーツを選び始めていて、向こう側の席でも同じくユーリとカロルがスイーツを眺めている。矢張り甘いものは別腹なのか...レイヴンにはおよそ理解できない思考ではあるが、一般的に言われているそんな法則を思い浮かべて思わず口を押さえる。...考えただけで妙に何かこみ上げてくるものがあった。
と。
ぴこん、と瞬かれた紫の瞳に、どきり、とレイヴンの心臓魔導具が不具合を起こす。
血の巡りがおかしくなって、一瞬だけ赤くなった頬には気づかれなかっただろうか。
(せいねーん、その顔、反則よ...)
心の中だけでぼやいて、どうしたのよ青年?と問いかければ、いや、おっさんなに飲んでんの?と聞き返された。成る程、どうやらユーリの興味はレイヴンの手元のコーヒーにあるらしい。
飲んでみる?と聞けば、ん。と応え。
甘党な青年だが、存外普通にブラックコーヒーもいけるのだろうかなんて思いつつ、レイヴンはコーヒーを手渡した。相変わらず、隣と向かいでは真剣にカロルとエステルがメニューとにらめっこしていた。
(焦がしキャラメルくらいだったらいけるかしら...)
甘いものは大の苦手だが、確かに食後に口をさっぱりとさせるものが欲しくなるものだから甘いものが別腹だという主に女性陣の主張も理解できないでもない。
エステルが必死に覗き込むメニューをちらりと流し見ながら、レイヴンがそんなことを考えていた、次の瞬間。
「...う」
「はい?」
何か、地を這ううめき声のようなものが聞こえて思わずレイヴンはあたりを見回してしまった。
だがもちろん、周りの客層はみな楽しそうに話しているものばかりで、そんな思いっきり不機嫌丸出しな声を出している人なんて...。
「...もしもーし、青年?」
目の前に居た。コーヒーを口にしたらしいユーリが、なんともすさまじく微妙な顔で、手元の黒い液体を見ている。
レイヴンが小首を傾げて見せれば、次こそユーリは、はっきりと言ってのけた。
「墨汁じゃねーか、コレ」
...いや、流石に飲食店で墨汁は出さないとおっさん思うんですけど。
よくよく見ればユーリの手元のアイスティーにはすでにガムシロップが三つほど投入された(ちなみにミルクは二つ)跡が見受けられたわけで。
(いやしかし、墨汁って...)
気持ちは分からないでもないが、どうなの、それ。
がっくりと肩を落としたレイヴンは、気を取り直してほらほら青年も選びなさいよとスイーツのメニューを押し付けたのであった。
一部捏造ですが。ネタとして取り上げていると思ってくださいませ♪
いやしかし墨汁って(笑)
(いっやぁ、可愛いもんよねぇ...)
結局、スイーツの追加注文をして、目の前に来た焦がしキャラメルのアイスを突っついていたレイヴンは、ピンクのカキ氷やらスイーツの盛り合わせやらを嬉々として突っついている面々にこっそりと相好を崩した。こうしているとなんとも、ほのぼのとした光景である。...ただし、このすさまじいまでの甘い香りを無視できるならば、の話であるが。(レイヴンにとってはややきつい話では、ある。隣にいるエステルがカキ氷を食べているのがまだ、救いといったところか)
ちなみにレイヴンチョイスのアイスは、かなり苦味の利いた大人の味で、確かに少しばかりの甘みはあるものの、すっきりと食べやすい。
横のエステルが興味を示していたのでちょいちょいと指で示してやれば、嬉々としてスプーンでひとさじをすくい、口へと運び入れる。
やがて、エステルの顔がぱぁっと輝いた。
「美味しいです!これ、大人の味って感じです?」
「お、嬢ちゃん中々通ねー?そうそう、こういうコクの美味さが分かるようになってこそ大人ってことなのよー」
にんまりと笑ってやれば、私、大人です!とエステルが嬉しそうに言う...ただし、その手元にピンクのカキ氷を見てしまうと、まだまだほほえましい限りではある、が。
その二人の様子を見ていた、我らが甘味大王が、ふと、自分のスイーツをつつく手を止めた。
そして、あからさまに、視線を此方によこしている。
じぃーっと。
「お、青年も行ける口?」
どうぞどうぞと、またひとさじを快く差し出す。無言で頷いて、ユーリがそれを、口に含んだ。
「...」
ぴたりと、ユーリの表情が、ストップした。
あれ?青年甘味好きよね?どうしたのかしら何かまずかったのかしらとすさまじい回転速度でレイヴンの頭が混乱する。対して全ての表情をそぎ落としたかのように未だフリーズから解けないユーリに、エステルとカロルも心配そうにユーリの顔を覗き込んだ。
そして、次の瞬間。
「...っ」
レイヴンは見た、見てしまった。
カロルもエステルも、ユーリのその表情で結論に至ったらしく、即座に彼の手元のアイスティー(ミルク、ガムシロップマックス)を無言で差し出した。...涙目でそれを一気飲みするユーリに、あちゃーと思いつつ声をかける。
「ご、ごめんよ青年...甘味だから大丈夫かなと思ったんだけども」
尻すぼみになる声は、普段クールなユーリが目の端に涙まで浮かべているからで。
なんだか別に悪いことをしたわけではないはずなのに、謝ってしまいたくなるのはどうしてだろうか。
「...俺はコレを甘味とは認めねぇ」
ようやっと落ち着いたのか妙に据わった目でそれだけを呟いたユーリに、隣でカロルがそっと、スイーツ盛り合わせを差し出したのであった。
いや私は美味しいと思いましたよ?焦がしキャラメル。
誰が誰なのかはまぁ、気にしない方向でお願いします。
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